2013年9月6日金曜日

Freedom(フリーダム)

ゲーム「S.T.A.L.K.E.R」シリーズに登場。

ZONEの二大勢力の一つ。ZONE内外で反政府勢力、アナーキストと見なされている団体。
打ち捨てられたMilitaryの基地を拠点としている。ZONE内での超自然的な事象の情報を共有、
公開することが人類にとって大きな躍進につながると信じており、ZONEの保護、存続を求めている。
その目的上、Dutyやウクライナ軍Military、軍に所属するMilitary Stalkerとの対立が絶えない。
ZONEの無政府主義者と呼ばれる彼らは元々フリーのStalkerたちであり、
超常現象アノーマリーや不思議な物質アーティファクトといったZONEの奇妙な事象を目撃し、
その驚異と神秘性から、ZONEには有用性があると考え、これを守り管理するために発足された。
以来、自分たちはZONEに自由に出入りする戦士であると表明し、ZONEの情報を世界へと公表するため活動している。
彼ら曰く、MilitaryやDutyらの破壊活動は世界を危険に晒しており、
ZONEへの破壊活動はミュータントやアノーマリーを増やし、放射能を強め、
異常な災害ブロウアウトを誘発する引き金であり、ZONEはその度に範囲を広げているらしい。
そのため結果的にZONEの破壊を目的とするDutyや支配を目的とするウクライナ軍Militaryと争うこととなった。
彼らの多くは反社会的なメンバーで構成されており、Dutyとは対照的にその名の通り自由主義であり、
その信条は「したいことをしろ。余計なことはするな」となっている。
Dutyのような厳格な規律とは違い、仲間同士お互いに「ブラザー」と呼び合う、
アルコールやドラッグを娯楽目的で使うなど非常にカジュアルな気風となっている。
Dutyが結束に“規律”を用いるのに対し、Freedomは精神的な繋がりを重視する傾向である。
彼らはZONEは自由の聖地であり、法律や規則、政治といった外の世界のものからは隔絶されていると考えている。
反社会的な行動と思想とは裏腹に、彼らはZONEの秘密や神秘に対する国家の独占に異議を唱えており、
自由にZONEを出入りし、アーティファクトや物資の輸出輸入が出来ることを求めており、
他の国々とZONEに関するすべての情報を共有することを信念としている。
ZONEの存続を謳っている彼らだが、ZONEの拡大に関しては懸念を感じており、
皮肉なことにZONEの破壊を目的とするDuty同様にZONEの危険を排除する活動もしている。
しかしFreedomの目的はあくまで存続なため、破壊するだけのDutyを目の敵にしており、日夜争っている。
主に西側の銃器と対アノーマリー耐性重視の装備で武装しており、装備の質はDutyをやや上回る。
天敵であるDutyとは基本的に敵対しているが、協定を結ぶ場合もあり、
逆にMilitaryとEcorogistとは完全に敵対している。研究者であるEcorogistは軍に支援されているため、
政府寄りなその行動が、彼らの精神を逆なでにしている。またLonersに対しては中立を保っているが、
Lonersと敵対しているならず者Banditsと繋がりを持つこともあり、どちらも無政府主義なために友好的なようだ。
また狂信者Monolithやゾンビのような廃人Zombified Stalkersはミュータント同様、
ZONEの危険の一つであると考え、積極的に排除している。

放射能と異常な世界が待ち受けるゲーム「Stalker」シリーズ。
本作でZONEを二分する勢力であり、ZONEはもっと開放的であるべきだと主張する派閥、それがFreedomだ。
杓子定規なDutyと反し、気風も自由奔放であり、Dutyとつるまない限りはとてもフレンドリー。
なかなか良い装備も持っており、彼らの実力のほどが伺える。
気に入ったら彼らとフリーダムトゥギャザーするのも悪くないかもしれない。
ただ、彼らの仲間になればDutyと敵対せざる負えなくなるため
両方と仲良くしたい人は、程よい距離の空いた付き合い方をしよう。
その自由さと打って変わって、かなり慈善家的な目的を持っており、
ZONEは人類にとって宝箱であり、世界の発展に繋がる重要なものと定義している。
これを存続させることは必然であり、破壊は以ての外、ましてや一国家だけが独占するものではない。
さらに破壊はZONEのバランスを崩し、人類に対する脅威となり得ると考え、
Dutyとはまた違った秩序を築こうとするなど、理性的な部分が目立つ。
しかしその真っ当な主義主張は別として、その自由は反社会的、はっきり言えば悪党然としている部分もあり、
「Stalkerを傷つけるな」とか言いながら、平然とLoner狩りする奴、
創設初期の古株でも平然と裏切るなど、君子豹変の言葉がよく似合う組織でもある。
またBanditsと仲が良かったりするときもあるため、ダブルスタンダードともいえる。
それにDuty同様にその目的が果たせるかどうか、非常に微妙と言わざる負えない。
混沌としたZONEの世界で、彼らがやっているのは普通のStalkerと同じように
アーティファクトを外部に売りつけることで、目的に達する具体的なビジョンは語られていない。
Dutyはその辺によく突っ込み、「金儲けしか考えていない」と指摘されている。
彼らを一概には言えないが、反社会的というよりも、色々な思惑を持ったギャングに近いような気がする。
ZONEという異常な世界において、真っ当な組織などというものは存在しないのかもしれない。

0 件のコメント: