2014年2月21日金曜日

Military(ミリタリー)

ゲーム「S.T.A.L.K.E.R」シリーズに登場。

ウクライナ内務省からZONEの監視を命じられているウクライナ正規軍。
正式名称はState Security Service。基本的にZONEの人々からは単に「軍(Military)」と呼称される。
ZONEを封鎖し何人の出入りも禁じるのが大きな目的とし、
ZONEの主要な道を監視し、ミュータントやStalkerを見つけると発砲する。
最も長くZONEと対峙している組織であり、ZONEがまだ世界に認知されていなかった頃にまで遡る。
2006年、チェルノブイリ原子力発電所での原因不明の大爆発が発生した。
この影響により半径30kmが放射線汚染の被害に遭った。これに対して一カ所に集結した正規軍は、
汚染地帯を想定される限り最高の制御下に置くべく多くの陣地を確立した。
瓦礫と放棄された要塞での正規軍による監視は単純なもので、汚染地帯のほとんどがその状態だった。
しかし最初と2番目のエミッションの発生により、その管理下は着実に崩壊することとなった。
このとき内務省はZONEに軍人と科学者で構成された調査隊を派遣したが、
汚染地帯の内部での異常現象アノーマリーの発生、ますます蔓延るミュータントたちにより成果はほとんど得られなかった。
この大失敗により、調査は打ち切られ、正規軍は無許可にZONEへ侵入する者は発砲する旨を布告した。
だが不十分な対応とそれまでに伝えられたZONEの驚異的な物語から訪れる者が多く、
正規軍はZONEの立ち入りを全面禁止にし、ZONE内外全てのものを排除の対象とし、現在に至る。
その後、何度かZONE内に陣地を広げようと試みているが、Stalkerたちやミュータントに阻まれている。
彼らはZONEの殆どの派閥と協力関係を持たず、ほとんどの派閥と敵対しており、
皮肉にもZONEを管理する立場ながら、管理しきれていないというのが現状である。
しかし管理しきれていないとはいえ、事実上の最高の武力を持つ派閥であり、
必要と有らば戦闘ヘリの要請や特殊部隊を派遣してくる。
Spetsnaz(エリート部隊)は救出任務やその他の特別任務でZONEに派遣されており、
また正規軍お抱えのStalkerが存在している。これらはMilitary Stalkerと呼ばれ、
特殊な訓練を受けStalkerとして活動している軍人、もしくは軍と契約したStalkerがこれに該当する。
これらのことから過去の失敗を繰り返さないように彼らがZONEを軽視していないことが窺える。
一方で、境界線付近やZONE内の一般の兵士たちの置かれている状況は非常に劣悪であり、
士気も低い為に裏でLoner等と接触し物資の横流しや食糧の調達などをしたり、
Lonerの動向に目を瞑って賄賂を受けたりする者も居る等、決して一枚岩とは言えない。
その状態から最も腐敗している派閥ともいえる。装備は主に東側の物だが、地域や部隊によって装備の質は大きく異なる。
科学者集団Ecologist(Scientist)とは協力関係にあり、援助を行っている。
Dutyの隊員の多くははかつてMilitaryに所属していた者たちであり、しかしZONEの調査を打ち切られると同時に見捨てられた。
その過去から積極的に関わりを持とうとはしないが、一部では交流を行っている。

ZONEとは最も長い付き合いをしている派閥、Military。
なのだが、未だ決定打を与えられず、持て余し続けているのも事実。
そして日々やることは、ZONEに侵入する者、ZONEから出てくるものを攻撃すること。
一部ではStalkerとズブズブな関係だったりと、ほとんど機能してないのには目も当てられない。
1作目、2作目では事実上、文字通り蚊帳の外な組織であり、道中邪魔をしてくる厄介者程度である。
だが3作目になると主人公であるMilitary Stalkerを支援してくる組織として出世する。
3作目にしてやっと重い腰を上げたのだが、すでに1作目の主人公がZONEに決定打を与えてたりするので、
やはり出遅れた感が否定できない、なんとも不遇な組織である。
しかしやはり国家の軍。最大の軍事力を持つことあって、彼ら自体はそのイメージを払拭するが如く、
猛烈な攻撃を仕掛けてくるため、敵としては大変手強い相手である。

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