2014年8月18日月曜日

レイダー(Raiders)

ゲーム「Fallout」シリーズに登場。

ウェイストランドに存在する無法者たちの総称。過酷なウェイストランドで生き残るため
他者に対して略奪、強盗、殺人を躊躇なく行い、ウェイストランドに住む人々の脅威となっている。
ある程度大規模な集団になると部族名を名乗り、中には大戦争(グレートウォー)近くまで遡る歴史を持つものもある。
最も歴史ある部族はカーンズ、ジャッカル、バイパーである。これら三つの部族はVault15の住人たちの子孫であり、
Vault15は50年間閉じたままになるように意図され、全く異なった信条をもつ人々が入れられていた。
Vault15は最終的に4つの派閥を作り出すことでその役目を終えることとなる。
大戦争から20年後、人口飽和により出て行った集団はバイパーとなった。
それから30年後にVault15の扉が解放されたことで住人たちは3つの集団に分かれた。
そのうちの一つがシェイディ・サンズという町を作ったが、残り2つの集団はカーンズとジャッカルになった。
その後、皮肉なことにシェイディ・サンズはレイダーとなった同郷の者たちに襲撃されることとなる。
しかしシェイディ・サンズはレイダーに屈せず、後に新カリフォルニア共和国となり、
レイダーとなった他の同郷の者たちよりも繁栄することとなり、逆にレイダーたちは狩り立てられ、衰退化していった。
逆に歴史は浅いが、繁栄を遂げたレイダーたちもいる。ピットのレイダーやニューベガス・ストリップ地区の3部族とシーザー・リージョンである。
ピットに住むレイダーたちは大量の奴隷を支配下に置き、奴隷たちに武器工場での重労働を強いている。
街全体に充満する濃密な放射能と奇怪な風土病に悩まされながらも、近隣一帯にはない技術力で大量の武器を量産し続けている。
支配する側とされる側、完全に二分化されたこの街の支配構造は元々あったものではない。
レイダーたちはかつてピッツバーグと呼ばれたピットへ、略奪を行うべくやってきたところを
元BoSのイスマイル・アッシャー率いるスカベンジャーの集団によって返り討ちに遭い、吸収合併された。
そのアッシャーによってレイダーたちは統率されており、レイダーたちは奴隷たちの監視役として街の発展に従事している。
ニューベガス・ストリップ地区の3部族は元々ラスベガス跡地のストリップ地区の周辺に住んでいた者たちである。
彼らは小さな部族に過ぎなかったが、突如現れたMr.ハウスにより劇的に変化する。
Mr.ハウスは彼らに新しい名前と服を与えた。3つの部族はそれぞれオメルタ、ホワイトグローブ協会、チェアメンと名乗るようになった。
また彼らはMr.ハウスによってカジノの経営法を教授され、その経営を一任されたことで戦前のカジノ街を復興した。
そうして誕生したのが「ニューべガス・ストリップ地区」である。オメルタは大戦争前のマフィア風になり、退廃的な「ゴモラ」というカジノを経営した。
ホワイトグローブ協会は大戦争前の洗練されたセレブ風になり、高級感溢れるカジノ「ウルトラ・ラグジュ」を経営した。
チェアメンは大戦争前のショーマンシップ風になり、華やかなラスベガスらしいカジノ「ザ・トップス」を経営した。
同じくシーザー・リージョンは元はレイダーながら大国と呼べるほど、大規模な組織を展開していた。
古代ローマを彷彿とさせる服装や名前、君主制が特徴であり、彼らは86の部族からなる複合組織であるが、
組織としての統合の際に元の部族の習慣や生活といったものは全て失っている。
構成員は全て男で、女は所有物という扱いであり、レイダーの残虐性や横暴さが煮詰まった組織ながら
基本的に軍隊のように規律や戒律を順守しており、他にはない統率力がある。
この他にも奴隷商人のレイダーや大戦前から存在する日本人で構成されたヤクザやキャピタル・ウェイストランドの人喰いレイダー、
重度の薬物中毒者で構成されたフィーンド、地下下水道に住むグリーサー、スコルピオン・ギャングなど、
様々なレイダーたちがウェイストランドには存在している。
(画像は一般的なレイダーのシンボル)


世紀末、荒廃した世界、ヒャッハー!という3つの言葉で説明がつく存在、それがレイダーである。
マッドマックスや某世紀末漫画でいうところのモヒカンであり、そもそもraiderの意味は襲撃者や強襲者、侵入者を指し
raid自体が襲うという意味であり、つまるところ映画や漫画、ゲームに出てくる襲ってくる奴らの大半がこの言葉でまとめられるのである。
Falloutに登場するレイダーたちは対外、非生産的(奪えばOK!)な心情の下、日々を過ごす愚か者どもである。
しかし彼らも一応、現代っ子(?)らしくVaultの設備をつかえたり、薬物を作ったりと決してアホではない。
ただ彼らの根っこは「明日のためより、今生きること」なため、後のことなど知ったことではない精神まっしぐら。
それ故に売ってはいけない相手に喧嘩を売ったり、今までの悪行への報いとして根絶されたり、
ともかく後先考えないハイリスクなサバイバル生活を行っている。
一方で他者からの援助ありだが、先進技術をモノに出来れば、一つの街を形成できたりなど
必ずしも繁栄を遂げられないわけではない。というか街一つ作ったり、地域を併合する組織を作るあたり、
BoSやエンクレイヴよりは戦後アメリカ復興に役立ってる。
そういった奴らを除いた極普通のレイダーの場合は、まぁ良くも悪くも、いる時はウェイストランドの日常的風景、
いない時は極端に平和か、極端に環境が劣悪かの二択というウェイストランドの危険指数のバロメーター代わりである。
ただし彼らが現れるということは=そこは人が住める場所であるため、サバイバル的観点からいえば結構重要な存在だったりする。
あと主人公にとっては殺してもケチをつけられない歩くお財布、序盤の金策として丁度いい奴らでもある。

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