2013年11月13日水曜日

ソル

映画「ドゥームズデイ」に登場。

略奪者グループのリーダー。モヒカン頭の人食いであり、隔離されたグラスゴーに君臨する。
2008年、スコットランドのグラスゴーで殺人ウイルスが蔓延、イギリス政府は最終手段として
スコットランド全体を城壁で完全封鎖し、他地域への飛び火を食い止めた。
封鎖まで殺人ウイルスの研究を続けていたマーカス・ケイン博士は取り残された。
娘カリーと息子ソルと共に。ソルは父親から「壁の外には何もない」と言われ、それを信じ続けた。
それから27年後、根絶したはずのウイルスが今度はロンドンで猛威を振るい始める。
壁の外側の人間は壁の内側に生存者はいないと考えていたが、生存者らしきものを見つける。
ウイルスの抗体が手に入る可能性が高まり、すぐさま女性兵士エデン・シンクレアをリーダーとする
スペシャリスト・チームが組織され、隔離地域内部へと送り込まれた。
目的はマーカス・ケイン博士を探してワクチンを手に入れること。
しかし荒廃したグラスゴーで待ち受けていたのは、熾烈な環境下で生き残り続けた凶悪な略奪者たちであった。
隊員のほとんどが死に、エデンは捕らわれてしまう。成長したソルは略奪者たちのリーダーになっていた。
壁の外には誰もいないと思っていたソルはエデンを尋問し、壁の外には他の人間がいることを初めて知った。
父親に騙されていたことを怒りつつ、エデンを利用して壁の外へと脱出しようと考える。
しかしエデンは脱走し、しかもソルの情婦バイパーを殺した上に、捕虜にしていた実の妹カリーを連れ去って行った。
怒り狂ったソルは目的を遂げる為、エデンを追跡する。ケインの下へとたどり着いたエデンは
治療薬がないことを知り、そこでウイルスへの抗体を持っているカリーを壁の外へと連れ出そうとする。
独裁者と化したケイン博士から逃げ切ると、ソルが待ち構えていた。
カーチェイスの末、車のルーフに飛び乗ってきたソルは、手下が妨害のために置いたバスに首を跳ね飛ばされた・・・

闇鍋世紀末映画「ドゥームズデイ」。無法地帯と化した都市を支配者であるソルの見た目は
マッドマックス2」から続く、正統派略奪者のモヒカンである。しかも人食い。
捕まえた捕虜を火炙りにするシーンは、近年稀に見ないイカレたシーンであり、
情婦のヴァイパーさんのド派手な刺青も相まって、暴走族やパンクロッカーというよりも
蛮族という言葉が一番しっくりくるモヒカン野郎である。
しかしラストのカーアクションは明らかに完全に「マッドマックス2」を意識したもの。
そしてソル自身も本家本元であるウェズ同様に恋人を殺されている共通点があり、驚くべき執念深さで襲ってくる。
親父さんであるケイン博士との関係は深く描かれておらず、彼らが何故別々の場所に住んでいるのか
色々なドラマがありそうだが、「ヒャッハー!そんなことより殺人タイムだ!」とばかりに
暴れるソルさんを見ると、「こんな息子とは一緒に居たくない」というのが一番納得できる理由ではなかろうか。

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